じゃがいもは災害救助犬に11回も挑戦した被災犬!現在や名前の由来は?

テレビ

ももあぼです。

 

7月12日放送の「坂上どうぶつ王国」では

被災地で生まれた臆病な子犬が災害救助犬に!災害に立ち向かう人々との奇跡の感動秘話

 

と、いうことで、東日本大震災の発生直後に福島県飯舘村で生まれ、災害救助犬を目指して何度も試験に挑戦した、ど根性犬じゃがいもを紹介します。

 

ド根性犬じゃがいもとは?名前の由来は?

じゃがいもは、2011年6月、東日本大震災で被害のあった福島県飯舘村で、6匹兄弟として生まれました。

(じゃがいもFacebookより)

原発事故により全村避難を命じられ、飯舘村に住めなくなってしまった元の飼い主は決断します。

 

「飯舘でこれ以上この子たちを飼うことはできません。

人間だってもうここには住めないんだから……。

せめて、この子たちには安全なところで、かわいがってもらって、幸せになってほしい」

https://jisin.jp/domestic/1622961/

と、涙ながらに岐阜市のNPOに預けられた、雑種犬のじゃがいも達兄弟。

 

他の兄弟は、新しい家族が見つかりましたが、最後に残ったのがじゃがいもでした。

 

じゃがいもの名前の由来は、

飼い主からNPOにお礼として届けられた、じゃがいもから。

荒れた土地でもたくましく育つじゃがいものようにと名付けられました。

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じゃがいもが災害救助犬になるきっかけは?

NPO法人日本動物介護センターの理事長でもある、山口常夫さんは

今までに5頭の災害救助犬を育てた実績がありました。

 

災害救助犬(レスキュードッグ)とは、地震や台風、土砂崩れなど災害で行方不明になっている人を優れた嗅覚で捜索するために特別に訓練された犬のことです。

 

そして、その合格率は約30%という狭き門で、

災害救助犬として活躍する犬は優れた嗅覚を持ち勇敢なシェパードやラブラドールレトリーバーなどが多いのです。

 

 

犬の性格は、2~3か月のときに一番決まるのだそうです。

しかし、余震が続く中生まれたじゃがいもは、

警戒心が強く、とても臆病な性格になってしまいました。

 

 

そんなとき、山口さんが災害救助犬の訓練に向かおうとすると

じゃがいもが自分から車に乗り込みました。

 

臆病なじゃがいもは、災害救助犬には難しいですが、

少しでも怖がりが直れば…と訓練をしてみました。

 

すると1回で成功!

 

そのことを元の飼い主さんに話したところ

「じゃがいも、災害救助犬になるんですか」と喜んでくれました。

 

山口さんは「臆病なので、ちょっと難しいのですが」と言うと

「被災地で生まれた犬が、災害で役に立つ。すごく素敵なことだと思ったんですが」と言われたのだそうです。

 

 

そこで、もう1回、今回は災害現場の騒音でもパニックにならずに指示に従えるか訓練をしました。

怖がりの犬には難しい訓練をさせてみました。

すると、みごと1回で成功!

 

普段は臆病で、知らない人が多い場所では散歩もできないじゃがいもが

災害救助犬の訓練だけは全く怖がりませんでした。

 

 

被災した人を勇気づけることが出来るかも?

 

生後半年だったじゃがいもは、これから訓練を開始するのに最適で、

何より被災地で生まれた子犬が、見事災害救助犬になれたなら、福島の人たちの、飯舘村の人たちの励みになるはず

と、じゃがいもは災害救助犬を目指すこととなりました。

 

2011年12月から、じゃがいもは災害救助犬の訓練を始めます。

 

災害救助犬の認定試験とは?

災害救助犬の認定試験とは、どのようなことをするのでしょうか。

 

災害救助犬の認定試験には大きく2つあります。

 

服従試験は、騒音が大きい災害現場でも指示通り動けるかを問われます。

どんな大きな音が鳴っても、リードなしでパートナーに寄り添って歩かなければなりません。

 

捜索試験は、ガレキに隠れた人を捜し出す審査です。

実際の活動に最も近く、難易度も高い捜索は、

2か所に隠れた人を10分以内に捜し出さなければなりません。

 

まず、煙や火、重機やサイレンの音など、災害現場で想定される状況に慣れること。

訓練でも同じような状況を作ります。

じゃがいもは、難なくこなしてみせました。

 

エリート犬でも試験まで2~3年かかると言われるところを

じゃがいもは、わずか1年でクリアしました。

 

じゃがいもが認定試験に最初に挑戦したのは、2012年の秋。(試験は年2回)

 

服従試験では、大きな音にも動揺しないか確認する課題で、全く動じていないようにみえましたが、パートナーと離れてしまったり

捜索試験は練習では出来ていたのにもかかわらず、環境の変化に戸惑い、捜索に集中できませんでした。

 

初めての場所で、知らない試験官や見物客に囲まれ、すっかり怯えてしまったようでした。

練習ではできることができずに、不合格でした。

 

 

やはりそんなに簡単に災害救助犬になれるものではないと

山口さんが諦めかけたとき、元飼い主さんから

「怖がりのじゃがいもが頑張っている姿を見たら、私も頑張らなくちゃと思いました。」と電話をもらいました。

 

たとえ不合格でも、挑戦し続けることが誰かの支えになるのなら…

山口さんとじゃがいもは、さらに練習を続けることにしました。

 

 

しかし、練習ではできても知らない人が大勢いる環境では、臆病な性格が出てしまい

4回連続で不合格でした。

 

そのころから訓練所には、非難の電話や手紙が多く寄せられました。

しかし、応援してくれる「私も頑張れる」という感謝の手紙も届くようになったのです。

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じゃがいもの臆病を克服して

もともと気弱なところがあり、警戒心の強いじゃがいも。

 

山口さんは、じゃがいもの臆病なのを克服するために

人の多い場所やドッグランへ積極的に連れて行き、知らない人に触れてもらうようにしました。

 

訓練士の上村智恵子さんは、毎晩自宅に連れて帰り、一緒にいる時間を増やして信頼関係が深まり、周囲の騒音の中でも指示を聞けるようになってきました。

 

じゃがいもは、何度試験に落ちても諦めず、試験の度に出来ることを増やしていきました。

 

そして、試験に落ちることなんと10回。

雨の日も雪の日も、じゃがいもは諦めませんでした。

 

その間、批判の声は止むことはありませんでしたが

同時に被災地・福島や全国からの応援も止むことはありませんでした。

 

 

2017年6月、11回目の挑戦で、ついに災害救助犬の試験に合格したのです。

制限時間10分のところを5分ほどで課題をクリア。

 

2017年3月に、じゃがいもの故郷である福島県飯館村の避難指示が解除されて、すぐの試験でした。

 

山口さんは、「まるで違う犬のようだった」

「村の避難指示が解除され、すばらしい道の駅ができるまで待っていたのでは」

とじゃがいもの成長に喜びました。

 

災害救助犬じゃがいもの現在は?

(じゃがいもFacebookより)

2017年8月、じゃがいもは飯舘村のPR大使に任命されました。

災害救助犬の審査に合格したからといって、訓練が終わりになるわけではありません。

 

先日(2019年7月)も、京都丹波の災害救助犬訓練施設で合宿を行ったのだそうです。

 

また、2020年度の小学6年生の道徳の教科書に、ど根性犬じゃがいもの話が載ることになりました。

「希望と勇気、努力と強い意志」を伝える教材になるのだそうです。

 

じゃがいもの話を多くの6年生が知ることになるんですね。

 

2019年6月、8歳になったじゃがいもは、福島県飯舘村に向かいました。

そこには、飯舘村の人たちが待っていました。

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災害救助犬じゃがいもは、かわいそう?

なかなか災害救助犬の試験に合格しないじゃがいもに

 

「犬に厳しい訓練をするのはかわいそう」

「(災害救助犬に)向いてないんじゃないか」

山口さんと訓練士の上村智恵子さんは、そんなことを言われたこともあるそうです。

 

 

確かに、災害救助犬になる犬は、血統書付きの犬が多いのですが

上村さんは、じゃがいもが災害救助犬に向いていないと思ったことは一度もないと断言します。

 

災害救助犬となり、自信をつけたじゃがいもは、

性格が変わったように前に出て行くようになったそうです。

 

もちろん、訓練をしないで、のんびりとして人生(犬生?)を送る生き方もあったかもしれません。

 

でもやっぱり、山口理事長や訓練士の上村さんが喜んでくれるのが嬉しくって頑張っているじゃがいもを見ると、

どれだけ大切にされてきたかわかるし、愛情をもって育てられてきたかがわかります。

 

これからも災害救助犬として頑張ってほしいと思います。

 

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